保険会社の提示額は相場よりかなり低いです
交通事故に遭った際に、保険会社担当者から、示談額を提示されることがありますが、保険会社の担当者から、「基準がありますので、慰謝料の額は、このように決まっています」と言われれば、これくらいが相場かなと思ってしまうでしょう。特に、保険会社の担当者が、事故発生後から親切丁寧であったら、疑うこともないのが通常かもしれません。
しかし、保険会社の提示額は相場よりかなり安い場合がほとんどです。
例えば、後遺障害等級12級の40代女性について、保険会社の提示額は250万円でしたが、弁護士が介入して最終的に認められた額は1100万円となり、約4倍の賠償額が認められました。
残念ながら、保険会社は、営利企業である以上、あの手この手で保険金を値切ってくることがほとんどです。
結局、基準が複数あるために、このような状況が生まれるのです。
自賠責保険の基準<任意保険の基準
<裁判基準(弁護士基準)
保険会社の示談提示額は、自賠責基準を適用したり、保険会社が独自で決めた保険会社の基準を当てはめて算出されます。他方で、弁護士による交渉の際には、より高額となる弁護士基準を提示することで、保険会社も応諾しなければ裁判となることを考え、裁判を回避するために、弁護士基準にて示談に応じることがほとんどです。